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なぜ升で日本酒を飲むのか


もともと升は、酒器ではなく米などを正確に計る時に使う計量器として作られました。
しかし素材である木の香りの良さや木目の美しさなどから、
次第に酒器としても使用されるようになりました。

特に邪気を払うという言い伝えから、結婚式や祝い事の席でふるまわれる祝い酒の酒器として重宝されています。
本来の素材には杉が用いられていましたが、酒器としての色と香りの良さから、
現在では檜を素材とする事が多いようです。
また、結婚式の祝い酒用に使われる時は、新郎新婦の名前を刻印したり、
パーティーの記念品としてプレゼントされる事もあります。

ガラスや陶磁器など酒器には様々な種類が存在していますが、木を素材とする升でお酒を飲むのは、
他の器とは異なる趣があり風流とされています。
この升酒には飲み方のルールがあり、とがった角の部分に口をつけるのではなく、
平らな部分から0酒を飲むのが正しい作法です。
また、持つ時は右手の四指の上に底板の柾目が横になるよう器を乗せて、親指で縁を軽く押さえて固定します。

さらに正式な飲み方としとは、角の一つに塩を盛っておき、平面からすする様に飲んでいきます。
女性など、飲む時に音をたてるのが恥ずかしい時は、角から飲んでも大丈夫です。
また、酒にも塩にも神様への供物としての意味があり、さらに塩自体が日本酒の甘みを引き締める効果があります。
もし日本酒を塩なしで味わいたい時は、塩を払ってから飲んでもマナー違反にはなりません。
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