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お手頃な一合サイズ升とは


ヒノキで出来た、きれいな真四角の木箱、日本で大変古くから使われている容器です。
特に「計量」することを目的にされたので、今でも「一升瓶」など、容量を表す漢字でもあります。
十合で一升、一合は大体0.9リットルくらいになります。なるほど、お酒を飲むのにぴったりのサイズです。

お米もこの合で量りました。
一合でお茶碗2、3杯くらいのごはんが炊けます。
現在のお米用カップも、この容量に準じていますので、お持ちでしたら比べて見て下さい。

昔、税金をお米で納めていた時代には、この升の大きさが大変な問題でした。
若干大きさが違うだけでも厳しく罰せられました。
と言うのも、お米はお金です。
単位当たりの量が多すぎても、また少なすぎても積もり積もれば大問題になりました。
まして税金として納められるものでもありました。
容器なら、焼き物でもよかったはずですが、土をこね、高温で焼くという作り方の入れ物に、
容量の正確性を求めることは大変難しいことです。
きっちりした四角い木を組み合わせることで、「不正していませんよ」とアピールすることにもなります。
大変重要なデザインだったんですね。

大きさは、84×84×52mmくらいになります。
調度良く手のひらに乗る大きさです。
お祝いに欠かせない品として、現在も使われ続けています。
結婚式やそのほかのお祝いに、お神酒をいただく器として、おめでたい品物です。
お式の後は、米櫃に入れ、使われるのも伝統でした。
ヒノキの香りでお米に虫を寄せ付けない効果があります。
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