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升というのは計量の単位です


よく両者は混同して使われていることがあるのですが、升(ショウ)というのは計量単位、
すなわち体積・容積の単位です。
これに由来して、体積・容積を量るための入れ物のことも、
同じく升(ます)という名で呼ばれるようになっていますが、
こちらは本来は枡(ます)という漢字で書かれるものです。

ではどれくらいの体積かというと、日本酒や醤油の瓶、といえばほとんどの人はピンとくるでしょう。
最近ではペットボトルなどに押されて見かけることが少なくなったものの、
日本酒や醤油は、昔はごく普通に大きなガラス瓶、一升瓶で売られていました。
1.8リットルのことですね。
ただし、日本に昔からある計量単位ですから、完全に正確に1.8リットルではなく、若干の誤差があります。
これは、江戸時代に使われていた枡のサイズが、縦横約14.8cm、深さ約8.2cmであったことに由来しています。
この体積を計算してみると、約1.8リットルになります。

なお、これもたまに誤解されるのですが、歴史上は、
最初にこの体積が何らかの方法できちんと決められてから、
それに見合う大きさの枡が作られたのではなくて、それまでよく使われていた枡の体積が、
この単位として使われるようになったのです。
そういう経緯ですから、もともとは枡の大きさは結構まちまちでした。
お上がある程度統一しようとしてからも、よく、枡の大きさをわざと小さく作ったり、
大きく作ったりして、年貢をごまかそうとしたり、
多く取り立てようとしたりしたこともあったそうです。
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