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升に使われる木の種類と作り方


お祝いの席なので振舞われるお酒、鏡割りなどの催し物は古来から伝わる日本の伝統です。
そんなお祝いのお酒の入れ物といえば升になります。
升という名前は「増す」や「益す」と同じ音であることから、縁起ものとして昔から珍重されてきました。
升には元々は木目がまっすぐで加工しやすい杉が使われていました。
杉の赤みが木の風合いを感じさせてくれます。
高級なものになると日本三大美林のひとつの吉野杉が使われます。
吉野杉は年輪が均一で細かいことから品質の良い銘木として有名です。
香りも肌触りも良いため、飲むときに違いがわかるはずです。

最近ではより香りを楽しむためにヒノキが使われるようになりました。
ヒノキは良くて乾燥して寸法の狂いが少ないのが特徴です。
柔らかくて軽い材質ですが、強度が高くてと悪くなりにくい優良な材料といえます。
仕上がりに光沢があって高級感が漂います。
何と言っても独特の薫りが人気です。

どの素材でも作り方は一緒です。
素材をしっかりと自然で乾燥させて中の水分を飛ばします。
こうすることで縮みやそりなどが出ないようにします。
その後、組み立てのための溝を作ります。
適当な大きさに切り出します。
面だしと言って表面をきれいにします。
底の部分を取り付けます。
しっかりと組み付けたら角をとって持ったときの感触をよくします。
最後に烙印を押して完成です。

このようにして完成したものにお酒を注ぎます。
しっかりとした組み付けをしないとここでお酒が漏れることになります。
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