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枡は計測器として作られた?2合徳利が使われる意味!


日本古来の量器である枡は、お祝いなどの席で乾杯の際にお酒をふるまわれ、
その際に利用される場合、グラスの代わりとして平安代以前より広く使われていました。
祝いの席で使われる場合、近年ではそれほど見られなくなりましたが、
結婚式や記念式典、祝賀会などで、記念品として配られたり、節分の際の豆まき用に使われたりしました。

従来では、豆を裸で入れて豆まきをしたのも、現在では衛生上の面を考えて、
袋詰めの豆をまくようになったことから、枡が使われないこともあります。
ただ、豆まき用に使用されたり、お酒の飲用にグラスのない時代に使われていたことは間違いないのでしょうが、
元々は量器として使用されていた経緯があり、一合、一升などを穀物類の計量に使用されていた、
計測用の量器として作られたものが、豆まきやお酒の飲用として派生したのです。

平安時代に年貢米として租税を納めるために、徴収用の計測器として使用されていました。
当時、商人が計測用に使う場合、利益を上げるため、規格より内容が少ないごまかしが横行していました。
現在の徳利でも正確ではなく、上げ底やスリムな形状があり、量が少ないことから2合徳利を注文する客があれば、
店の利益が上がることから、商人は昔も今も利益にこだわると言えるのでしょう。
現在ではアート作品として生産されたり、居酒屋では、それをそのまま使用するのではなく、
中にグラスを入れてお酒を注ぐなど変わった方法で使用されています。
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